ピアノデュオ」

2月28日金曜日、高松テルサへ「Duetwo」のコンサートに行ってきました。

「Duetwo」は香川県高松市出身、大嶋有加里・木内佳苗のデュオピアニスト。

日本はもとより世界でコンサートを行っているクラシック界の期待の星です。

東京音楽大学卒業、英国王位音楽院に学び1998年にはブルガリア「Music&Earth」国際器楽コンクールピアノアンサンブル部門第1位ほか数々の賞を受け2001年にはキングレコードからアルバム「いいことがありそう」でプロデビューし現在2枚目のアルバム「ボレロ」も好評で忙しい日々を送っている二人です。そんな二人とラジオの番組を通して知り合いかれこれ5年になるでしょうか。初めて会った時、くったくのない笑顔が印象的でした。いたって素直、話してみるとモロ高松弁。性格もおっとりさんとしっかりさんと正反対。おもしろい二人だな・・・・・というのが本当の所の感想でした。

で、その出会いとなった番組というのが『音のパレット』というクラシック音楽を紹介するという15分番組でした。二人にとっても初めての自分達の番組ということもあって最初の収録の時には、カチコチ!!たった15分の番組を収録するのにその何倍もかかったものでした。でも不思議と楽しく思える時間でした。一言一言に言葉にこだわる二人、こういったほうがきちんと伝わるのでは、又この方がいいんじゃないかと悩み、自分達のことを、何をどう話せばいいのか、曲の紹介の仕方は等等。ピアノを弾くことは慣れていても、ラジオで「しゃべる」ということに対しては初体験のことばかりだったと思います。戸惑いながら、迷いながらも真摯に取り組む二人が新鮮でもあり一生懸命さが眩しくも見えました。ああーきっと二人はピアノに対してもこうゆう姿勢で取り組んできたんだろうなという気がしました。日本中にピアニストの卵達はたくさんいます。その中で、プロデビューする人は限りなく少く、特にクラシックというジャンルがその門戸を狭めています。そいう意味では「Duetwo」の二人はプロとしてのデビューを果たし、メディアや雑誌にとりあげられ、順調にアルバムを出し本当にラッキーな二人です。でもその幸運も決して、運だけではないということも事実だと思います。とくに、大嶋さんは左手薬指が腱鞘炎となり「一生ピアノは無理かも」という宣告も受けたといいます。苦しさも知っているから頑張れる。二人のピアノの音色にはそんな強さも感じます。

さて、先日のコンサートですが、これが本当にいいコンサートでした。「リベルタンゴ」からスタートし、おなじみのクラシックの曲から北海道でインスピレーションを感じたというオリジナル曲の披露あり、終始楽しい演奏でした。中でも一番最後の曲「ボレロ」はかなり心に響きました。ご存知らラヴェル作曲の「ボレロ」です。バレエ音楽としてもお馴染み。単調な繰り返しのリズムで構成される曲ですが、静かにはじまり力あふれんばかりに盛り上がっていく曲です。伴奏の大嶋さんのリズムにメロディーを木内さんが重ねます。二人の感覚がピタリとあった瞬間でした。

演奏の後は100mダッシュをしたように息の上がった二人、体全体で音を作っていく様子を見せてくれた演奏でした。やっぱりライブはいいなぁーとひしひし!

春からも日本各地でコンサートを控えている二人。6月頃には、アメリカのクロスオーバー界の巨匠ボブ・ジェイムスとの交流もあるとか今後の活躍がますます楽しみな「Duetwo」なのです。

PS.現在「Duetwo」はRNCラジオ

土曜WAラジカルの第3土曜日午前8:50分〜

  「不思議な音倶楽部」に出演中!


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年中無休/営業時間:午前7:00〜午後3:00頃まで

電話/0877−79−2740