オーラルフレイル対策事業・県民公開講座

演題

「食べる」幸せをいつまでも
─オーラルフレイル・イートロス対策─

人の3大苦痛として、疼痛、うつ、カヘキシアがあります。この中でカヘキシアは、悪液質とも呼ばれ、食べられずに衰弱し、やせ細った状態をいいます。つまり、食べられない状態が続くこと(=イートロス)は苦痛の原因となり、解決すべき課題です。

また、人が生きていく上での基本的な欲求として、睡眠欲、排泄欲、食欲があります。この中で睡眠と排泄は、たとえ介護が必要な状態になっても、満たすことができます。しかしながら、食欲だけは誰かに介助をしてもらわないと満たすことができません。

このようなことから、生涯的確に『食べる』を維持することが重要です。そのためには、口腔機能が衰えないようオーラルフレイルについて知り、イートロスの苦痛を経験しないようイートロス予防ができる必要があります。さらには多職種連携の先にある、医療と市民(住民)、市場(産業)、市政(行政)との連携をする医市連携(いしれんけい)を行うことも重要となってきています。

よって今回、この連携の例を交えながら、生涯食べる幸せをいつもまでも維持できるよう、オーラルフレイル・イートロスの観点から対策をまとめます。

本公開講座を通して、皆さんの「食べる」が、もっと健康的に楽しくなればと思います。

講師

東京大学大学院
医学系研究科イートロス医学講座

特任准教授 米永 一理 先生

【所属】
  • 東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任准教授(講座長)
  • 日本大学歯学部 臨床教授
  • 十和田市立中央病院総合診療科

【略歴】
鹿児島大学歯学部、東海大学医学部卒。東京大学や十和田市立中央病院で研修。東京大学病院口腔外科助教、十和田市立中央病院総合内科医員、JR東京総合病院総合診療科医長、同地域医療連携相談センター長、十和田市立中央病院附属とわだ診療所院長等を経て、2020年より東京大学現職。2023年より兼任で日本大学現職。日本口腔医学会理事長、日本口腔ケア学会口腔ケアアンバサダー委員会委員長等も兼務。

開催日時

令和6年 2月18日(日)
10:00~12:00

会場

香川県歯科医療専門学校
7階 8020ホール

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お申し込み方法

申し込み期日までに申込フォーム・メール・FAX・お電話にてお申込みください。

締め切り:令和6年2月11日(日)必着
定員100名(先着順)

公益社団法人香川県歯科医師会
メール:sysope@kashi.or.jp
TEL:087-851-4965
FAX:087-822-4948

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