コラム・イベント情報と活動報告
コラム「歯間清掃が口腔内細菌叢を健全なバランスに導く可能性を確認?」
4月にある研究結果が発表されました。糸ようじは「歯の汚れを落とす」だけでなく「歯に付着する菌のバランスを整える」ことがわかったというもので、歯間清掃を行うのに新たな意義が生まれたと言えそうです。
過去の研究からも、通常のブラッシングに加えて歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃補助器具を使うことで、通常のブラッシングのみの清掃と比べてプラークスコア(歯垢の残存度)、Bleeding Score(歯周ポケット測定時の出血の有無)、 歯周ポケットの深さなどにおいて高い効果がみられ、歯周病に対しての予防効果がより高くなることはよく知られていました。そして、これらはプラーク(歯垢)が良く落ちるためととらえられていました。
ところで今回、小林製薬株式会社が大阪歯科大学医療保健学部の山中武志先生らを中心とする研究グループへ受託した研究により、デンタルフロス(糸ようじ(R))による歯間清掃が、口腔内の細菌叢(口腔内フローラ)の構成をより健全なバランスへと変化させる可能性を見出したそうです。
日々の歯間清掃が、口腔内環境の質を改善し、健全なバランスに導く可能性を示唆するというこの研究の成果は、2026年4月22日付で国際的学術誌『BMC Oral Health』にオンライン公開されました。
健康な成人15名を対象に、通常の歯磨きのみを行う期間と、歯磨きに加えてデンタルフロス(糸ようじ(R))を用いる期間を2週間ごとに交互に繰り返したところ、8週後にデンタルフロスの使用後において約3分の2の被験者でグラム陽性菌の割合が増加していることが確認されました。
また、一部の歯周病関連菌が属するフソバクテリウム門とバクテロイデス門が有意に減少することが確認されたり、レッドコンプレックス(歯周病関連菌の中でも特に毒性が強い菌)を保持していた被験者において、介入後に検出されなくなった事例も認められたということです。
それから、歯間清掃の継続によって、一酸化窒素の生成を介して血管の健康に関わるとされる硝酸還元菌であるロシア属の占有率を向上させる傾向も確認されました。
これは、歯間清掃は単なる清掃に留まらず、口腔内フローラを健全なバランスに導く可能性を捉えた重要な知見と言えそうです。
皆さんも今後、むし歯予防、歯周病予防の観点からも、歯間ブラシやデンタルフロスを日々の口腔ケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
イベント情報
香川県歯科医療専門学校オープンキャンパス(体験入学)のご案内
日時:7月18日(土)
- 技工士科 9:30~12:00
- 衛生士科13:30~15:30
場所:香川県歯科医療専門学校(高松市錦町2丁目8番37号)
TEL:087-851-6414
対象:将来の進路として歯科技工士、歯科衛生士について知っておきたい中学生、高校生、社会人など
内容:技工士科「デジタル技工とアナログ技工を体験しよう!」
- 学校生活の紹介
- CAD/CAM技工体験!
- 石膏模型製作(写真立てを作ろう)
- 学校紹介
- 歯科衛生士のお仕事紹介
- 歯のエステ体験(歯面研磨)
- 材料を使ってお仕事体験①
- クイズラリー
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