健康寿命をのばすためのアイデア料理に 県下から87作品が応募 受賞作品決まる!! 「健口生活メニュ−コンク−ル」の最終選考会(調理審査)が、平成16年10月17日(日)、11月3日(水)、11月7日(日)の3回に分けて、午前9時30分より香川県社会福祉総合センタ−において開催された。 香川県および香川県歯科医師会が主催、香川県食生活改善推進連絡協議会の他、新たに香川県栄養士会、JA香川県女性組織協議会、香川県漁協女性部連合会が後援となった今回のコンク−ルは、お口の健康を保ち、健康寿命を伸ばすための「健口生活」を身につけてもらうことを目的としている。地元の特産品、郷土料理などを上手く取り入れたアイデア作品を9月1日〜9月30日の期間で応募したところ、県下から87作品の応募があった。 応募作品の条件として今回も、手軽に調理でき、地元の特産品を用いかつ経済的であることが求められた。また、健口生活メニュ−のヒントとして、骨や歯を丈夫にするための「カルシウム」「ビタミンD」、歯ぐきの血行をよくするための「ビタミンE」「タンパク質」、歯ぐきの血管を丈夫にし、粘膜を強化する「ビタミンC」、歯ぐきの粘膜によい「ビタミンA」「ビタミンB」、歯ぐきの毛細血管の血流をよくする「カプサイシン」を含むことや、歯ごたえのある繊維たっぷりの生野菜を取り入れること、噛みにくい方へは隠し包丁で食べやすくする、などが示された。 作品は、1. 育ち盛りに食べさせたい部門、2. 熟年家族の食卓部門、3. ファミリ−食卓部門、の3部門に分けて応募が行なわれ、1部門(41通)、2部門(20通)、3ファミリ−食卓部門(26通)の中からまず書類選考で各部門8〜11作品、計31作品が選ばれた。 このうち、最終選考会に訪れた1.育ち盛りに食べさせたい部門11人、2.熟年家族の食卓部門9人、3.ファミリ−食卓部門8人の作品について調理審査が行なわれ、7名の審査員による審査の結果、各部門で最優秀賞1人、優秀賞2人、合計9人が栄冠を勝ち取った。 なお、最終審査の審査基準と審査方法などは以下のとおり。 1. 審査基準 健康な体と歯を保つために、栄養バランスが取れ、いろいろな固さのものを取り入れ、アイデアに富む作品で、次の条件を満たしていること。 1. 歯や骨を丈夫にするカルシウムやビタミンDを含んだ食品を使っていること 2. 歯ぐきの粘膜によいビタミン類やタンパク質を含んだ食品を使っていること 3. 歯ごたえのある繊維の多い食品を使っていること 4. 地元の特産品、郷土料理などを上手く取り入れているか 5. 普及性があり、経済的であるか 6. 各部門の条件を満たしているか 1.子供が苦手なカルシウム豊富な小魚やビタミン豊富な野菜を取り入れたアイデア料理 2.噛みにくい、飲み込みにくい世代の方にも食べやすい栄養豊富なまた、丈夫な骨作りのために乳製品を取り入れたアイデア料理 3.3世代、4世代がそろって食べられる、1.の内容を含んだ料理 2. 審査方法 1. 配点について 〇栄養的工夫 5点 〇食環境的工夫 5点 〇審査員自由点 5点 2. 順位について 各部門毎に合計点の多い順に、順位をつける。同じ合計点はないものとする。 3. 審査委員(敬称略) ・香川県栄養士会会長 今田 淳子 ・香川県食生活改善推進連絡協議会会長 三井 亮 ・ JA香川県女性組織協議会会長 大村 弘子 ・香川県漁協女性部連合会 岡田 和子 ・香川県看護協会会長山本 良子 ・香川県歯科衛生士会会長 阪根 玲子 ・香川県歯科医師会会長 山下喜世弘 審査会当日の運営は、県歯から地域保健部2、高齢者歯科保健部、事務局、また、香川県食生活改善推進連絡協議会により行なわれた。 為國真理高齢者歯科保健部理事の司会により9時40分から始まった審査会は、井上悟県歯副会長の開会の挨拶に続き、直ちに調理へと移った。最終審査に残った参加者達は1時間という短い時間の中でてきぱきと材料の仕込み、調理から盛り付けまでを終え、会場にはおいしそうな匂いが立ち込めた。できあがった作品を前に写真撮影を済ませ、いざ、試食会場へ。 試食会場へ集められた料理は、6名の審査員により、見た目、内容、味、食感などについて厳正に審査されることに。談笑しつつ試食を行なっていた審査員も、審査室へ戻ってからは、皆一様にこわばった面持ちに変わって採点していた姿が印象的であった。集められた採点表は井上悟県歯副会長らの手により集計が行なわれ審査修了、各賞が決定した。 午前11時30分からの結果発表の挨拶では、主催者側として山下喜世弘香川県歯科医師会会長から、講評とコンクールの趣旨説明があった。この後、待ちに待った各賞の結果発表が、三井亮香川県食生活改善推進連絡協議会会長からあり、表彰式が11月27日(土)「平成16年度健やか香川21県民大会」会場(高松市文化芸術ホール「サンポートホール高松」第1小ホール)で行なわれることが報告された。続いて、今田淳子香川県栄養士会会長から講評があった。 2時間半にわたった審査会も井上悟県歯副会長の閉会の辞で無事締めくくる事ができた。以下は、最終審査結果と各部門最優秀賞作品。 健口生活メニューコンクール最終選考会審査結果 1. 育ち盛りに食べさせたい部門 名前 作品 最優秀賞 梅木 美穂 魚生地のピザもどき 優 秀 賞 磯野 教子 バランスのよい健口野 菜のキッシュ風グラタン 優 秀 賞 三宅 雅登 お好みバーガー 2. 熟年家族の食卓部門 名前 作品 最優秀賞 羽鹿 豊子 お楽しみ豆腐まんじゅうのあんかけ 優 秀 賞 久保美紀子 健口シューマイ 優 秀 賞 三宅 理子 和・フーフー・シチュー 3. ファミリ−食卓部門 名前 作品 最優秀賞 吉成 悦子 レンコンとナスのはさみ揚げ具 だくさんのとろろかけごはん 優 秀 賞 和田千代子 簡単健口クリームコロッケ 優 秀 賞 柴田 幸治 五目あげそば 学 校 賞 香川県立善通寺西高等学校 香川県立高松南高等学校 香川県立笠田高等学校 内海町立内海中学校 |