食べたものをこぼす、むせる、口の中が乾く・・・。
これらは誰もが多少は経験する、通常の出来事ではありますが、最近特に増えたと感じたら、口腔機能の虚弱(オーラルフレイル)のサインかもしれません。知らず知らずのうちに口の機能が低下し、将来的には全身の健康を脅かす可能性も。
オーラルフレイルは、口の機能の健常な状態(いわゆる『健口』)と『口の機能低下』との間にある状態である。
オーラルフレイルは、歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の『軽微な衰え』が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態である。
かたいものが噛みにくい、むせる、飲み込みにくいといった軽微なサインを見逃してしまうと、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下にまで繋がる負の連鎖を招いてしまいます。
オーラルフレイル令和3年度調査・令和元年度からの追跡調査報告書(香川県歯科医師会)
●調査対象:歯科外来を受診する70歳以上の男女
●総調査件数:1,877件(男性748件、女性1,129件)
香川県では歯周病と関係の深い糖尿病の受療率が高い傾向にあります。オーラルフレイルは生活習慣病などと関連している可能性もあるので、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。